引用元:日本経済新聞 朝刊 2013年3月28日(木)
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ヤンマー社外取締役 デザイナーの奥山氏
ヤンマーは27日、ポルシェやフェラーリーなど高級外国車のデザインで知られる工業デザイナーの奥山清行氏が、4月1日付で持ち株会社「ヤンマーホールディングス」の社外取締役に就任すると発表した。トラクターや産業エンジンなどのデザインを奥山氏が指導する。
ブランドや情報発信の強化が狙い。奥山氏がトラクターやプレジャーボートを新たに設計し、7月末に試作モデルを公開する。同氏は社内のデザイン会議にも出席し、すべての製品について助言する。
広報戦略はアートディレクターの佐藤可士和氏、制服の刷新などに衣料デザイナーの滝沢直己氏を起用する。佐藤氏はブランド戦略全体を統括する。
ヤンマーは欧米ではヨット用小型エンジンで高い市場シェアを持ち、ブランドイメージも良好だが、日本では農機メーカーとしての知名度が高い。3人の外部の人材を活用し、グループ全体でブランド力の向上を目指す。
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近年、大手製造メーカーでこれだけ大胆にデザイナーに大きく権限を与えることは稀なので、今後ヤンマーさんがどれだけデザインとブランドイメージを刷新されるのかが個人的にはとても楽しみです。
従来、デザインやブランドという言葉は主に一般消費者向けの製品、とりわけアパレル(ファッション)などと連想される方が多かったと思います。
近年、製造業に関しては、国内の日産自動車が積極的にデザインへの投資を行っている以外、あまり多くこうした事例は見受けられません。ただし、隣国・韓国メーカー、サムスンやLG、KIAなどは海外の有名デザイナーをどんどんスカウトして、特別チームを編成して次々と革新的なヒット商品を市場に送り出しています。
今後、国内外問わず、製造業におけるデザインの重要性はますます高まると予想されます。
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