引用元:<http://www.dobatty.com/2014/10/ambi-climatekickstarter49.html>
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古いエアコンをスマート化するAmbi ClimateがKickstarter開始、49ドルから
現代生活において大活躍する家電・エアコン。しかし、同時に最も電気を消費し、最も頭を悩ませる家電の一つでもあります。実際、夏を終えると電気代の請求書に驚かされたり、部屋の冷やし過ぎで体調不良を招いた経験もあるでしょう。また、部屋の快適さを保ち続けるためには、季節や室外環境が変化するたびにエアコンの設定を変える必要があり、煩わしさを感じたことも少なくないでしょう。
これらの問題を解決するのが、エアコン自動制御器Ambi Climateです。古いエアコンをバージョンアップさせ、スマートフォンを通して簡単に制御できるスマート機器へ変えます。彼らは今年6月、アジア最大級テックカンファレンス ECHELON 2014 において観客賞を受賞。満を持して10月7日、Kickstarterでの事前予約を開始しました。50人限定の超早割プランの価格だと、49ドルで手に入ります。
Ambi Climateは、単なるエアコンコントロールではなく、お気に入りの室温設定パターンを学習するカスタマイズシステムです。室内外の温度やモニタリングなど環境を推測する機能があり、機械学習アルゴリズムとユーザーの習慣および各センサーで集めたデータを合わせることで、ユーザーが気温を不快に感じるよりも前に自動で温度調節を行います。これにより、日照条件・空気の流れ・温度・湿度・人の動きなど様々な情報をもとに、省エネを達成しつつ快適な環境を作り出します。
内蔵機能の「Wake Up Timer」は、ユーザーが起きるタイミングに合わせて室温を快適なレベルへとゆっくり合わせます。さらに、ユーザーが外出中であれば、家へ着く前に冷房または暖房を起動させます。また、取り付け作業は特に不要です。使用を開始するために必要なのは端末を電源につなぎ、無線WiFiへ端末を接続し、スマートフォンから専用アプリをダウンロードするだけです。
開始して早々、ユーザー好みの室内環境を学習します。デザインはシンプルかつコンパクトで、室内のどこに設置しても機能します。賃貸物件にとって、こういった自由度はとても重要ですね。
香港を本拠とするハードウェアスタートアップAmbi Labsの開発チームは、2年掛かりでハードウェアと機械学習技術を融合させ、大量のデータを集めてきました。市場を調査したり、コンセプトを繰り返し考え直すことに9カ月、さらにそこからデータ分析やモデルタイプ製作に15カ月掛けています。この自動調整機能は、部屋のコンディションを感知し、ユーザーが気温を不快に感じるよりも前に調整を完了させます。一連のシステムは現在、特許申請中です。
これらの機能を通して、Ambi Climateは最大約30%のエネルギー節約を実現します。現在、エアコン使用によるエネルギー消費は拡大傾向にあります。アメリカの家庭の87%以上が既にエアコンを使っており、アメリカ一国の空気調節に使用するエネルギー総量は全世界合算の消費量よりも多いのです。その一方で、インドや中国のような開発途上国市場におけるエアコンの売上高は、毎年20パーセント以上も増加しています。
アジアやアメリカでは、空気調節にかかる費用だけでも公共料金の最大50%を占めることもあります。これらはコストの問題だけではなく、温室効果ガスを大量に放出するため、深刻な問題となっています。エアコンから放出される温室効果ガスは、2050年までに地球温暖化の約27パーセント以上の原因になりうると予測されています。Ambi Labsは、この新しいデバイスによってその状況を変えようとしています。
古い家電をスマート化させようとした場合、各家庭に分かりやすいメリットを伝えると共に、敷居の低さ・切り替え易さが肝要です。それらを勘案した時、エアコンは他のスマート家電に比べ、一足早く市場へ浸透するでしょう。
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既存の家のエアコンをそのまま活用できるというのは素晴らしいですね。
これだけスマート化関連商品が出てくると今後の価格競争が激しくなってきそうです。
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