引用元:<http://japanese.engadget.com/2015/02/10/7/>
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ロボットが接客する「変なホテル」、7月中旬開業予定。予約は入札制、ルームキーは顔認証
長崎県佐世保市のハウステンボスが、ロボットが受付業務を行うスマートホテル「変なホテル」を開業します。「世界一生産性の高いホテル」を目指しフロント業務や荷物運び、清掃などにはロボットを導入。客室の施錠/開錠はルームキーではなく宿泊客の顔認証で行なうなど、徹底した先進技術の採用と省力化をはかっています。
「変なホテル」というとなにやら星新一の作品タイトルにありそうな名称ですが、実は「変わり続ける」という意味を込めて付けられた名前です。とはいえ、現実の「変なホテル」もまさに SF 小説のような未来感あるホテルになりそうです。
「変なホテル」ではフロントの受付はヒューマノイド型のロボットが担当。ロビーには荷物を運ぶポーターロボットが行き交い、掃除もロボットが担当します。客室のカギはなく、宿泊客は顔認証で開錠/施錠をおこないます。このような徹底した省力化により、ハウステンボスは「変なホテル」の従業員数をわずか数人に抑えられるとしています。なお、顔認証に抵抗がある場合はカードキーでも宿泊は可能です。
重要な業務を担うことになるロボットの開発供給は、ソフトバンクの Pepper で知られるアルデバラン・ロボティクスや産業用ロボットに強い安川電機、大阪大学の石黒教授とともにリアルなヒューマノイド型ロボットを手がけてきたココロといった企業が協力して行ないます。
ホテルに宿泊する際、気になるのが空調設備。ホテル空調といえば全館冷暖房システムが一般的です。こうした空調ではある程度の調節はできるものの、つけっ放しで寝てしまい体調を崩した経験のある人も多いはず。「変なホテル」では全館冷暖房ではなく輻射パネル方式を採用しています。天井からの輻射熱によって部屋全体を一定の温度に保つため、そもそも空調の吹き出し口がなく、喉を痛めることもなさそうです。
客室のランクはスタンダード、スーペリア、デラックスの3段階。それぞれ宿泊人数に合わせて4つ(スタンダードは2つ)の種類があります。
宿泊料金は客が金額を決める入札方式を採用しており、予約の際に希望の客室タイプに合わせて設定された範囲で自由に金額を決め、入札を行ないます。もし同じタイプの客室に入札が多数あった場合、入札金額の高い順で予約が確定します。とはいえ、ハウステンボスによればもともと宿泊金額の設定範囲が充分に低価格であるため、最高額で入札したとしても周辺にある他のハウステンボス直営ホテルに比べれば約1/3ぐらいの宿泊料になるとのこと。
ただし、いくら技術が進化したとはいえ、現在の実用レベルではロボットでできることにも限界があります。そのため「過剰なサービスやアメニティを排除」したり、設備の操作はタブレット端末にまとめられ自分で行う必要があるなど、セルフサービスの領域もそれなりに増えていることは覚悟しておく必要がありそうです。
「変なホテル」の開業は7月中旬を予定。ウェブサイトではすでに7月17日以降、9月までの宿泊について予約を受け付けています。
ちなみに、ハウステンボス園内に開業する「変なホテル」はゼロ号店の位置づけ。ハウステンボスは今後も同様のシステムを持つホテルの展開を考えており、ゼロ号店に続く「変なホテル」1号店の建設地は、愛知県蒲郡市にある姉妹施設ラグーナテンボスになる可能性が高いとしています。
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今は変なホテルとして見られていますが、いずれ将来的には当たり前=スタンダードになってくると思います。
究極のおもねなしをウリにしてる高級ホテル・高級老舗旅館以外のほぼすべてのホテル・旅館はサービスロボットの代替対象になりえます。
不必要な過剰サービスをなくすことが日本のサービス産業の生産性向上のキーとなりそうです。
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