引用元:<http://japanese.engadget.com/2015/03/05/ustwo/>
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Ustwo が自動車のインパネをフラットデザイン化。ソースコード公開
Xperia の Media アプリなどを手がけるデザインスタジオの Ustwo が、次世代の自動車に向けたインスツルメントパネルのデザインサンプルを公開しました。
従来のメーターパネルの概念を覆しつつも直感的にわかりやすい、スマートフォンやタブレット風のデザインとなっています。
インパネといえばスピードメーター、タコメーターといった指示計器を備え、安全な運行に必要なインジケーター類をまとめた、ドライバーにとってなくてはならないユニットです。
昨年はインパネ用途として非四角形の液晶ディスプレイが シャープ や JDI から発表されたほか、さらにそれ以前からすでに高級車など一部ではフル液晶のグラフィカルなパネルを持つ車種が販売されています。しかし、それらにおいては従来のインパネをイメージした「スキューモーフィック」な表示構成が主流となっています。
Ustwo がデザインしたインパネは、そうした古来のデザインを取っ払い、スマートフォンやタブレット流のフラットデザインを取り入れた「今風」のデザインが特徴となっています。
たとえばシフトレバーがD レンジにあるときは速度に応じて増減する画面全体を使ったスピードメーターにと右端に燃料計を表示、P レンジでは燃料計と走行可能距離といった具合に、シチュエーションに応じて必要な最小限の情報をダイナミックに切り替えながら表示します。
また同時に複数の情報を表示する際は、優先度の高い情報ほどその表示幅を大きく割り当てるようになっています。
各種警告表示はスライドインで表示するほか、シフトレバーをRレンジ(バック)に入れれば、リヤビューカメラの映像をそのまま表示も可能です。
Ustwo はこうした表示方法を"アダプティブ・ヒエラルキー"と称し、必要なときに必要な情報だけを表示することでドライバーがより運転に集中できるようにしました。
とはいえ、これは 一種のスタディケースとして製作したもので、製品としてできあがったものどころか製品化の計画があるものでもはありません。
ただ、ブラウザー上で動作するソースコードは、ソフトウェア開発者向け共有サービス GitHub に公開されており、ユーザーが自らコードに手を加えることが可能です。Ustwo はより現実の運転に沿った利便性を追及するため広くユーザーに意見を求めており、アイデアのある意見を待っているとしています。
自動車メーカーにとってインパネは、力を入れてデザインする部分のひとつ。自動車のインパネにはかっこよさ、エレガントさ、"味"のあるデザインが重要な要素として求められます。
たとえば2008年にクラウン・ハイブリッドが採用したフル液晶のインパネもよくできたデザインではあるものの、ドライバーからは「安っぽい」といった評価も聞かれました。
また旧来のアナログメーターや、常に決まった場所にある各種インジケーターのほうが咄嗟のときの視認性が高く、より安全だという考え方もあります。
しかし、自動車が発明されて以来大きく変化してきたその他の部分に比べると、インパネ周りにはほとんど進化がないのも事実。Ustwo の取り組みが近未来の自動車(のインパネ)にどんな影響を与えるか、成果が見られる日が楽しみです。
ちなみに、Ustwo はデザインスタジオでありながら、スマートフォン/タブレット用のアプリ開発もしている会社でもあります。代表作とも言える幻想的なパズルゲーム「Monument Valley」は Apple Design Awards 2014 を受賞しており、デザインの腕はお墨付きです。
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自動車メーカーっていろいろなところとコラボしているんですね。
製品化の予定はまだないみたいなのが少々残念です。
今後、自動車も家電製品のようにデジタル化が大きく進んでいきそうな予感です。
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