引用元:<http://wired.jp/2015/03/31/bionic-ants/>
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群れるロボットアリ、ロボット蝶、ロボットカンガルー
ドイツのFesto社はこのほど、アリ型の群ロボット「BionicANTs」を開発した。
BionicANTsは、1匹が人間の手ほどの大きさで、実際のアリを拡大したものと不気味なほどよく似ている。実際のアリの知能に倣ってプログラミングされており、単体よりはるかに巨大な物を動かすなど、1匹では対処できない非常に複雑な課題を、群として共同で遂行することができる。
BionicANTsの群は、無線ネットワークを使って交信することで、小さな製造チームを形成することができるのだ。
頭部にステレオカメラ、その下にセンサーを搭載しており、空間認識が可能で、物の位置を特定してあごでつかむことができる。3Dプリントによるプラスティックの胴体と、圧電技術で動くセラミック製の6本脚を備え、ちょこまかと動いて効率的に仕事をこなす。充電も自動だ。
Festo社は、もともと電磁バルブや空気圧アクチュエーターなどの部品をつくっている会社だが、「バイオニック部門」があり、「生体工学学習ネットワーク(Bionic Learning Network」)」というプロジェクトで、さまざまなユニークなロボットをつくっている。
たとえば同社は今回、チョウ型の群型超軽量ロボット
eMotionButterfliesでは、高速赤外線カメラ10台からなるインテリジェント・ネットワーク・システムを活用している。これらのカメラは、32gの小さなチョウ型ロボットの赤外線マーカーを追跡する。そのデータが中央コンピューターに送信されることで、チョウ型ロボットの動きを調整し、空中衝突を防ぐのだ。チョウ型ロボットは翼幅50cmで、連続して4分間飛ぶことができる。
このほかにも、さまざまなロボットが開発されている。2014年には、柔軟性のあるブレードで飛び跳ねることができる「ロボット・カンガルー」が発表された(以下の動画)。着地するときに、足のバネが次のジャンプに備えてエネルギーを貯蓄するという仕組みがあるものだ。
Festo社が2011年に開発した、羽ばたいて飛ぶことができるカモメ型の超軽量ロボット「スマートバード」も話題になった。
このほか、2010年に発表された、空中を浮遊するロボット・ペンギンも有名だ。
Festo社のさまざまなロボットは、同社のYouTubeチャンネルで見ることができる。
Festo社のシモーヌ・シュミットはUK版『WIRED』に対して、「圧電セラミックアクチュエーターは、現在、主に圧力センサーや発電に用いられているが、小型ロボットでの利用はきわめて希だ」と説明した。
「Festo社の圧電バルブは現在車両などに利用されており、たとえばショックアブソーバー内部の『コンフォートバルブ』に使われている。また、ラボラトリ・オートメーション(実験自動化)のほか、医療技術の分野でも使われている。たとえば、移動式の呼吸装置で、空気と酸素を正確に供給できるようにしている」と、シュミット氏は述べる。「電力消費が少ないことから、バッテリー交換がたまにしか必要ない。また、スイッチング処理がほとんど無音であり、患者の負担を減らすことができる」
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ドイツの世界的な空圧機器メーカーのFesto社がこうした取り組みをしている狙いがイマイチわからないのですが・・・。
ヒト型ロボットよりは、動物型ロボット一足先に完成する日は近いかもしれません。
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