引用元:<http://gigazine.net/news/20150625-google-wi-fi-world/>
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無料かつ高速で誰でも使えるWi-FiスタンドをGoogleのスタートアップが準備中
自動運転カーから老化現象に立ち向かう会社まで、Googleが手がけているプロジェクトは世界を動かす可能性を秘めています。Googleが2015年6月10日に立ち上げた新会社「Sidewalk Labs」もその1つで、無料で高速のWi-Fiを世界の都市に届けるプロジェクトを進行中です。
Googleは、生活費、移動手段、エネルギー消費といった都市が抱える問題を解決するための技術を開発し住民の生活レベルの向上を目指す企業として新会社のSidewalk Labsを6月10日に設立しました。
ただし、Sidewalk Labsの企業目的がGoogleの主力事業とかけ離れていたため、設立当初はGoogleがSidewalk Labsでどんなプロジェクトやビジネスを計画しているのかはっきりとしませんでした。
Sidewalk Labs設立から9日後の19日に、同社が「Titan」と「Control Group」という2つの企業を合併して新会社「Intersection」を設立すること発表し、具体的に進めているプロジェクトの詳細が判明しました。Sidewalk Labsが合併した2社は、ニューヨークにある古い公衆電話を無料公衆Wi-Fiスタンドにする市政主導のプロジェクト「LinkNYC」をサポートしていた企業です。
LinkNYCが計画していた無料公衆Wi-Fiスタンドは、Androidタブレットを搭載し半径50m以内に高速インターネットを供給して24時間いつでも誰でも無料でインターネットを使用できるというものです。また、搭載されているキーパッドを使いアメリカ国内へ無料通話をかけることも可能になっているとのこと。スタンドの側面には広告や公共サービス情報を表示するディスプレイも搭載されています。
無料公衆Wi-FiスタンドのUI開発を手がけているのがControl Groupで、広告ネットワークの提供を担当していたのがTitan。Sidewalk Labsはこの2社を合併して1万台の無料公衆Wi-Fiスタンドの設置を早ければ2015年9月に開始し、ニューヨーク市は向こう12年間で5億ドル(約618億円)の広告収入をもたらすと予測しています。ただし、Sidewalk Labsは収益をどのように分配するのかについて明らかにしていません。
無料公衆Wi-Fiスタンドのネットワーク提供にはQualcommが協力していましたが、Sidewalk Labsの合併発表により、QualcommではなくGoogleがネットワークを供給する可能性が出てきました。Googleは光ファイバー事業の「Googleファイバー」を手がけていて、オースティンやカンザス・シティといった都市で提供を既に開始済みで、ネットワーク供給に関してはある程度の実績があります。
Sidewalk Labsの発表によれば、Intersectionの最終目的は公衆電話からバス停まで、あらゆるものを利用して無料で、かつ高速なWi-Fiを世界中の都市に配備するとのこと。Googleのラリー・ペイジCEOはSidewalk Labsの設立時に「Sidewalk Labsは比較的規模の小さい投資であり、弊社の中核事業とは離れていますが、Google XやCalicoと同様に人々の生活レベルを向上させるのに役立つと期待しています」と発言していました。
全世界で無料でWi-Fiを使えたら大変便利になりますが、ニューヨークで無料公衆Wi-Fiスタンドが成功したとしても、世界中の都市に配備されるには長い時間がかかりそうです。
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日本でも、現存のデジタルサイネージとかに無料WiFi機能を搭載できると最高なんですけどね。
東京オリンピックに向けてこういう目玉企画があるといいですけど、現実的には実行が難しいそうですね。
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