引用元: <http://gigazine.net/news/20170301-ford-launch-drones-self-driving-van/>
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自動運転カーでドローンを運び目的地まで荷物を届けるフォード構想の配達システム
自動車メーカー大手のフォードが「Autolivery」と呼ばれる未来都市構想を発表しました。このコンセプトの中で、自動運転カーにより運ばれてきた荷物をドローンが各家庭に運んでいく、という未来の配達システムが提案されています。
2017年2月27日からスペイン・バルセロナで開催されている世界最大級の携帯電話関連技術の展示会であるMobile World Congressの中で、フォードが新しい未来都市構想コンセプト「Autolivery」を発表しました。このコンセプトでは「自動運転カーからドローンが飛び立ち、各家庭に荷物が届けられる様子」が表現されています。
未来のある都市
そこに住むひとりの女性のもとにメッセージが届きます。
メッセージには「あと1時間くらいで家に着くよ!ハラペコ!」と書かれています。
しかし、家主のキッチンにはめぼしい食べ物どころか食材すらナシ。
とりあえず何か作ってあげようとレシピを検索します。どうやらフェンネルとオレンジを使ったサラダを作ってあげるようです。
このレシピで使用する食材が冷蔵庫にあるか確認。
どうやら冷蔵庫の中にフェンネルとオレンジがないようです。しかし、冷蔵庫には「order with Autolivery(Autoliveryで注文)」という表示が出ています。
というわけで、さっそくAutoliveryでフェンネルとオレンジを注文。
するとどこからともなくやってきた1台の自動車。これがAutoliveryの要となる自動運転のバンです。
側面から荷物の出し入れが可能。
中はこんな感じで、配達用の荷物をストックするためのスペースばかりで人間が乗ることはできません。
側面からパカリと開いて大きめの荷物を渡すことができます。
さらに、ルーフが浮き上がって……
そこからドローンが飛び立ちます。
そして高層ビルをグングン登っていき……
指定の場所まで商品を配達。
スーパーマーケットまで行かなくても速攻でお目当ての食材がゲットできたので、これで友だちに料理を振る舞うことができるというわけ。
ドローンのベースとなるバンには人間の配達員が登場するスペースがないので、より多くの荷物を積んだりドローン用のスペースを確保できるようになります。また、ドローンは人間の配達員よりも素早く移動でき、特にムービーのような高層ビルなどではエレベーターなどを利用することなく効果的に目的地まで荷物を届けることが可能。また、配達先の近くに駐車スペースがない場合、自動運転カー&ドローンの組合わせなら大きな問題にはならないという利点があります。
フォードの「Autolivery」を考案したのは、デザイナーのEuishik Bang氏とJames Kuo氏、Chelsia Lau氏の3人。フォードは「広く認知されている通り、商品を配達する過程で最も困難な部分は、荷物を届ける最後の15メートルの部分です。『この課題を解決してほしい』という需要は、今後数年間での経済成長および、ネット販売の発達に伴う地方への配達需要の高まりと共に、より増加していくこととなるでしょう」と語っており、今後の経済成長に伴いネット販売の利用がさらに増加し、配達サービスへの需要が高まると予想しています。
なお、既に宅配便サービスを提供するUPSがドローンを用いた配達サービスの試験をスタートしています。UPSが試験を行っている配達サービスは「人間が運転するトラックにドローンを搭載し、このドローンに荷物を配達させる」というもので、「配達員なしで荷物を届ける」というフォードの構想とは少し異なりますが、自動車でドローンを運び荷物を届けるというコンセプトには非常に近いものがあります。
また、フォードは独自に自動運転カーの開発を進めており、2016年の初め頃には道路標識や車線が判別しにくい状況でもうまく自動走行する自動運転カーの試験走行の様子を公開しています。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
自分が生きているうちにこんな世界を迎えられるんでしょうか??
コメントをお書きください