引用元:<http://robonews.net/2017/03/01/cobalt_robotics/>
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屋内セキュリティー・ロボット「コバルト」登場。商用スペースにはロボットの可能性がまだいっぱい?
自走して動き回るロボットをセキュリティーに利用するという試みは、ナイトスコープ社などでも見られたが、新たにコバルト・ロボティクス社というスタートアップが屋内用のセキュリティー・ロボットを発表した。『IEEEスペクトラム』が伝えている。
このロボットと人間の警備員を組み合わせると、高いセキュリティーが確保できるという。というのも、人間だけなら見回りをしても見落とすものがあり、一方非常時には関係者へ連絡をすることに手を取られて事態に対処するのが遅れてしまう。
その点、このロボットはあらかじめマッピングされたエリアを自走し、人を認識してバッジも読み取り、数々のセンサー(日中および夜間カメラ、Lidar、マイクロフォン、RFID、煙や二酸化炭素の検知など)を働かせている。窓やドアが開いたままになっているとか、怪しいものが置かれている、所定の位置にあるべきものがないといったことが認識できるようだ。こうした異常を人間の警備員に知らせて確認を要請する。
コバルト・ロボティクス社を創設したのは、スペースXに在籍していたエンジニアのエリック・シュランツ氏とグーグルXに在籍していたトラビス・デイル氏。ロボットだけの自律性に頼らず、人間が介在するように設計されているところがミソだとこの記事は指摘している。
また、このロボットのデザインにはイヴ・ベアール氏が関わっている。先だってロボニュースでも、同氏が最近3つのロボットをデザインしていたとお伝えしたところだ。ツルツルのプラスティックの代わりに触感のある素材を用いたこと、オフィスの環境にとけ込む家具のようなデザインであることが特徴という。
ところで、コバルト・ロボティクス社の共同創業者のひとりであるデイル氏が、同じく『IEEEスペクトラム』に商用スペースでのロボットの可能性について寄稿している。同氏は、屋内の商用スペースはロボットにとって「ネクスト・ビッグ・シング(大きな商機のある分野)」だとする。
これまで屋内ロボットとは、工場および倉庫、あるいは家庭用の2種類しか想定されていなかったが、その間に商用スペースという大きな領域がある。そこは構造的環境と非構造的環境のちょうど中間のタイプで、ホテル、病院、オフィス、小売店、銀行、学校、ショッピング・モール、美術館などが含まれる。
こうした場所は経済の中でかなりの予算を持つ領域であること、建築基準やADA(障害を持つアメリカ人法)などによって基本的な条件が定まっていること、通信環境が整っていることが、ロボットにとっての利点だ。
家庭用ロボットはまだまだ難しいが、屋内の商用スペースで働くロボットはそこへの踏み石となるもの。だからこそ可能性は大きいと見込んで、このロボットを開発したという。ただし、人間と近いところで動くため、ロボットのあり方を考える際にその会社のブランド性、HRI(ヒューマン・ロボット・インタラクション)、人間の心理などが重要なポイントになるという。
ホテルで客室までモノを届けるロボットを開発するサヴィオーク社も、自走技術をどの市場へ応用するかを最初に探ったという。可能な技術があったとして、それをどこへ向けるのか。こうした「ニーズ・ファインディング」が、ロボット会社の成功にとってキーになるということだ。
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ロボットに置き換えられるものはどんどん進めたほうがいいと思います。
人海戦術には限界があるのも事実ですから。
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