引用元:<https://wired.jp/2018/03/26/dot-power-auton/>
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完全自律走行車は、まず「農業」に革命を起こすかもしれない
市場に登場する初めての完全な地上用自律走行車は、自動車や配送トラックではない。農業労働ロボットだ。
ゴールドマン・サックスは、農業技術の進化によって、2050年までに農作物の収量が70パーセント増加すると予想している。カナダを本拠地とするDot Technologyの「ドット・パワー・プラットフォーム(DOT)」は、高度な農業技術が急速に進化していることを示す最適の例だ。
ただし、DOTは人の手を借りずに運行できる単なるトラクターではない。農業用ロボットの「トランスフォーマー」であり、各種のツールモジュールを付け替えることで、干し草などを圧縮・梱包するヘイべーラーから播種機、石拾い機、堆肥散布機(マニュアスプレッダー)に至るまで、100を超える作業をこなす。しかも、約18トンの積荷を運べる大型機械であるにもかかわらず、バレリーナのような正確さで農地を走り回ることも可能だという。
DOTに備わる5つの優れた機能
自動制御
ドローンやGPS衛星に基づいて作成した地図に描かれていない物体にDOTが遭遇した場合は、運転を停止し、遠隔地にいるオペレーターに動画を送信する。
取付アーム
農家は、遠隔操作によって播種機など自分が使いたいツールアタッチメントのある場所にDOTを横付けする。4本の油圧式アームによってアタッチメントが持ち上げられ、固定される。
高度な車輪制御
センサーが搭載された4本のタイヤは、それぞれが独立して回転できる。電気と油圧による誘導システムによって操縦動作と車輪の動きが追跡されるため、精密な操作が可能だ。
各種の衝突防止センサー
障害物を避けるための機能として、レーダーや光センサー、物体認識カメラが装備されている。
作業の同期
複数のDOTが同じ農地で協力して作業できるようにする通信システム改良版の作成が進められている。
農家は、空からドローンを使うか、GPS受信機を使って、自分の農地の地図を作成し、そのデータをDOTコントローラー(マイクロソフトの「Surface Pro」を使用)にアップロードする。それから、DOTを農地に解き放つ。
疲れを知らないこのマシンは、75ガロン(約284リットル)のディーゼルタンクに燃料を補給する際に一時停止するだけで、あとは24時間働き続けられる。生産者は燃料、労働力、装置にかかる費用を推定で20パーセント節約できるのだという。
この春には最初のDOT6台が、穀物の生産が盛んなカナダ中南部のサスカチェワン州で販売される予定だ(2019年はさらに広範に発売される)。テクノロジーがもたらす大豊作の時代がやってこようとしている。
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日本の狭小な土地に適用可能かどうかが気になりますね。
しかし、やっぱりアメリカのスケール感は違いますね。。。