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ロールスロイスがエンジン整備の未来像として虫型ロボットを披露
ロールスロイスが、今週開催されたFarnborough Airshowで、エンジン保守の新しい未来像を発表した。ひょっとすると皮膚がムズムズする感覚に襲われるかもしれない。
同社が、IntelligentEngine構想(今年の初めにSingapore Airshowで発表済)の一部として、ロボットスネークとゴキブリのようなミニチュアロボット群の計画を披露したのだ。理屈の上では、それらは協調して働き、エンジン全体を取り外すことなく、飛行機のエンジン内部を検査する。
どの技術も実用化という意味ではまだ成熟していないが、どのように動作すべきかは以下のように考えられている:
ハーバード大学ならびにノッティンガム大学との提携の下に、ロールスロイスは10ミリの大きさの協調型ロボットの開発に取り組んでいる。これらはSWARMと呼ばれるロボットで、小型カメラを介してエンジン内部のライブ映像を人間のオペレーターに提供することができる。
こうしたロボットたちを小型化することは、同社と協力者たちにとっての挑戦だが、実はこれは、ハーバード大学の研究者たちにとっては8年越しの挑戦なのだ。このことは展示会において、ハーバード大学の研究者Sebastien de Rivasの声明によって明かされた。
SWARMがエンジン内部にアクセスするためには、これらの小さなロボットたちはFLAREに乗り込むことになる。FLAREというのは一対の内視鏡に似たロボットで、機械の大きな部品の内部のあらゆる隙間にくねくねと入り込み、SWARMを検査したい場所へと送り込む。同社はまた、内部で応急的な補修を行うFLAREの計画も進めている。
これらの野心的な計画に加えて、Rolls-Royceはもう少しばかり成熟した技術も披露した。例えばエンジン内部に恒久的に設置されて、定常的な局所的整備を行う潜望鏡に似たINSPECTロボットのネットワークや、専門エンジニアの操作によって、複雑な保守タスクを助けることのできるボアスコープ型の遠隔作業ロボットなどだ。
エンジニアリングのこのような進化は、これまでは内部センサーデータと人手による作業に頼っていた大型機の整備作業を、よりコスト効率の高いものにしていくことができる。
ロールスロイスのオンウィングメンテナンス(機体からエンジンを外さずに行う整備)技術の専門家James Kellが、The Engineerに語ったところによれば、従来の人手による作業には最大5時間ほどもかかっているそうだ。SWARMのようなロボットを使えば、こうしたプロセスは早ければ5分ほどに短縮できるだろう、とKellは語っている。
ただ、こうしたロボットアシスタントの効率は否定することはできないものの、その精度と信頼性についてはまだ実証されておらず、また自分の登場する飛行機がインテリジェントなロボット群によって検査されたということを知った乗客たちが感じる快適度に関しても、まだはっきりしていない。
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ハムナプトラという映画にこのロボットに似たような虫が大活躍していました。