引用元:<https://japanese.engadget.com/2019/02/13/honda-new-ev-interior/>
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ホンダが新型電気自動車のインテリアを公開 ダッシュボードいっぱいに拡がったスクリーン
ホンダは、今年発売する新型電気自動車のプロトタイプを、3月のジュネーブ・モーターショーで発表する予定です。先日公開されたフロントの画像に続き、そのインテリアが初めて明らかになりました。ダッシュボード全面に搭載されたスクリーンは、どうやらコンセプトカーから市販モデルにも引き継がれるようです。
ホンダが2019年内にまずは欧州で発売すると予告している新型電気自動車は、2017年のフランクフルト・モーターショーや東京モーターショーでコンセプトカーとして展示された「アーバンEVコンセプト」を市販化したモデルになる見込みです。3月5日に開幕するジュネーブ・モーターショーではそのプロトタイプ、つまり量産モデルに近い試作車が公開される予定です。
ホンダが1月に公開した画像では、コンセプトカーの面影を色濃く残した、ちょっとレトロで可愛らしいフロントエンドを見ることができました。続いて今回公開された2枚目の画像には、ステアリング・ホイールやダッシュボードなど、インテリアの一部が写っています。
その最大の特徴は、ドライバーの眼前やセンターコンソール部のみならず、助手席側にまで搭載されたスクリーンでしょう。コンセプトカーでは平らなダッシュボードの上に巨大な横長のディスプレイが置かれているようなスタイル(上の画像)でしたが、市販モデルではダッシュボード自体に組み込まれているようです。よく見ると、全面に大型の1枚スクリーンが搭載されているのではなく、ドライバー前、センター、助手席側と3枚に分かれていることが分かります。さらにその両端には、サイド・ミラー代わりに搭載されたカメラが映し出す車両後方の様子を表示するモニターがあると思われますが、これはオプションとなる可能性もあります。
ドライバーの前に備わるスクリーンは、従来のメーター・パネルの替わりになるものです。画像ではバッテリー残量が表示されていますが、表示を切り替えることでスピード・メーターなど運転に必要な情報はもちろん、ナビゲーションの地図なども映し出されるのかもしれません。
センターと助手席側はタッチパネルらしく、どちらも同じようなタイル型のメニューアイコンが並んでいます。ドライバーが主に使うセンターのスクリーンには、ナビゲーション、パーソナル・アシスタント、電話などの機能が用意されており、「EVメニュー」を選べば充電やエアコン温度調整の予約ができることが、この画像から分かります。EVのエアコン、とくに暖房は多くの電気を消費するため、乗車前の充電器につないでいる間に、あらかじめ車内の温度を適温に調整しておくことが大事です。走り出してから車内を暖めようとすればバッテリーの電気を大量に消費し、それだけ航続距離が短くなってしまうからです。
助手席側のスクリーンは主に同乗者が退屈しないためでしょう。FMラジオやデジタルラジオ、そしてBlutooth、USB、HDMIといったスマートフォンなどのデジタル機器をクルマに接続するための機能が用意されています。「Power Flow」を表示して、電気の使用状況や充電状況を目で確認することもできます。
スクリーンが搭載されたダッシュボード下のコンソール部に、木目調パネルが使われているのも、コンセプトカーと同様です。これはインテリアに「温かみのある居心地の良い雰囲気」を加えるとホンダは説明しています。そこにはダイヤル式のボリューム調整ノブや、スマートフォンのワイヤレス充電ホルダーも見えます。
コンセプトカーよりもはるかに現実的になったのがステアリング・ホイールです。ラジオや電話のコントローラーに加え、ステアリング・ヒーターも内蔵されていることが分かります。
この、まだ正式名称が発表されていないホンダ初の量産電気自動車は、「フィット」よりも短いコンパクトな車体で、都市部の移動に最適な、キビキビとした走りの楽しさが味わえるEVとして開発されています。そのサイズやコンセプトを考えれば、バッテリー容量と航続距離は日産リーフやテスラ モデル3より控えめになると予想されます。そのぶん、価格も抑えられるかと思われていましたが、このインテリアと装備を見る限り、安物感は微塵もありません。
この"プロトタイプ"は3月5日に開幕するジュネーブ・モーターショーで公開されますが、実際に販売価格や市販モデルの仕様が明らかになるのは、欧州での発売が迫った今年後半になるでしょう。その頃には、東京モーターショーで我々も実車を目にすることができるはずです。
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そのうちハンドルもなくなっちゃうんでしょうね。