16歳以上なら運転免許不要で乗れるクルマとは!?[動画あり]

引用元:<https://japanese.engadget.com/2019/02/20/citroen-ami-one-mini-ev/

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シトロエンが電動マイクロカーのコンセプト「アミ ワン」を発表。欧州では16歳以上なら運転免許不要で乗れる

 

フランスのシトロエンが、都市部の移動手段として最適な超小型EVのコンセプトを発表しました。"アーバン・モビリティ"なんて言葉は、その多くがまだ現実になる前にもかかわらず、既に聞き飽きた感がありますが、そこはさすが独創性で鳴らしたシトロエン。なかなかユニークな乗物を見せてくれます。

 

16歳以上であれば運転免許不要

「アミ ワン」と名付けられたこのEVを、シトロエンは"ビークル(自動車)ではなく、"アーバン・モビリティ・オブジェクト"(都市交通物体)と呼んでいます。全長2.5m × 全幅1.5m × 全高1.5mと、極端に短くて背が高い車体は、欧州ではいわゆるマイクロカーに分類され、16歳以上であれば自動車運転免許がなくても運転できます(各国の法規によりますが)。ただし、それゆえに最高速度は45km/hに制限されます。パワートレインの詳細は明らかにされていませんが、最高出力は内燃エンジンのマイクロカーと同程度、つまり50ccのガソリン・エンジン並みと言ったところでしょう。床下にリチウムイオン・バッテリーを搭載し、航続距離は100km。2時間でバッテリーを満充電できます。

 

全長の短さは、都市部における取り回しと路上駐車の容易性という利点があります。そんな小さなボディでも安心感と力強さを視覚的に表現するため、シトロエンのデザイナーは四角くて塊感のある車体の、めいっぱい四隅に、というか車体からはみ出すほどの位置に、巨大な18インチタイヤを配しました。

 

前後や左右のパーツを共通化してコストダウン

このクルマのデザインが面白いのは、見た目の印象だけではありません。実は製造コスト削減のため、左右のドア、前後のバンパーにまったく同じパーツを使っているのです。ドアはどちらも右側にヒンジがあるので、ドライバーが乗る左側のドアは前方から、助手席側は後方から開きます。ドアハンドルとなるラバー素材のストラップはもちろん、ドアミラーもパーツを組み替えれば左右どちらにも装着可能。さらにフロントとリアのオレンジ色のパネルは、これも同じもの上下ひっくり返して使っています。前後左右のフェンダーも4つとも全て共通です。

 

このフェンダーには、シトロエンが「エアバンプ」と呼ぶクッションが備わっていて、路上駐車する際には前後のクルマに少しばかりぶつけてもフェンダーが割れずに済む...かもしれません。フロントのデイタイム・ランニング・ライト、リアのテール・ライト、サイドのロッカーパネルも、左右で同じパーツを使っています。

 

シンプルだけれど快適そうな車内

アミ ワンに乗り込むには、鍵穴がありませんので、スマートフォンでドアロックを解錠します。カーシェアリングやレンタカーとしての使用が想定されているこのクルマは、ドアのアルミ製プレートに印刷されたQRコードを読み取ることでドアが開きます。シートの座面とヘッドレストに張られた青いファブリックは、アウトドア用品からヒントを得たという汚れが落ちやすい素材。

 

その内側にたっぷりとクッションを入れて快適な座り心地を確保しています。オランダのsutudio plottが手掛けた背もたれ部分は、伸縮性のある素材で網状に組まれています。このパターンはフロアマットの模様にもなっています。

 

助手席は固定式ですが、運転席はスライド可能。前に倒してシート背後に荷物を入れることもできます。助手席の前にはバッグなどを入れるスペースもあります。ガラス面が多くて明るい車内は、手動式のキャンバストップを開ければさらに光と開放感が増します。

 

かつてシトロエンが生み出した大衆車の傑作「2CV」を思い出す人も多いでしょう。ちなみに「Ami One」という名前も、シトロエンの個性的な過去のモデル「Ami 6」や「Ami 8」を連想させますが、「ami」とはフランス語で友達という意味です。

 

さて、運転席に座ったら、キーをひねってエンジンを始動させるのではもちろんなく、ステアリング・コラム上部に備わるボックスの中に自分のスマートフォンを入れます。これによってスマートフォンとクルマがコネクトされる仕組みです。ワイヤレス充電機能も搭載されています。

 

5インチのディスプレイは計器板代わり。速度や航続可能距離など運転に必要な情報が表示されます。画面のグラフィックには車体と同じオレンジとブルーが使われ、フォントはナチュラルとテクノロジカルの2種類から選べます。

 

ナビゲーションやインフォテインメントは、目の前にある透明のパネルに、ヘッドアップ・ディスプレイのように映し出される仕組みです。ステアリング・ホイールに装備されたボタンは2つだけ。音声認識アシスタントを呼び出すボタンと、メニューを選択するためのボタンです。その横にある円筒形の物体はBluetooth接続が可能なスピーカー。上面が始動用ボタン(なぜか"エンジン"スタート/ストップと書かれている)とシフトセレクターになっています。

 

走行中は、歩行者にクルマの接近を知らせるため、独自のサウンドを発します。シトロエンによれば、それは「男性と女性の声をブレンドしたオリジナルの有機的な音楽」で、ロボット調のデジタルな音とは全く違うものになるそうです。

 

5分でも、5時間でも、5日でも、5年でも

シトロエンではこのクルマを、都市で生活する人々が、必要なときに必要なだけ使えるモビリティと想定して開発しました。最小単位の5分から、5時間までのカーシェアリング、5日間のレンタル、そして5ヶ月、あるいは5年のリースまで、自分の都合に合わせて自由に借りることができます。スマートフォンの専用アプリで予約すれば、街中のたとえばショッピングセンターなどに設置された無人の「アミ ワン・カウンター」で、クルマの引き取りや返却が可能です。長期リースの場合は月額料金にメンテナンス費用等も全て含まれます。

 

もし、これがモーターショーで展示されるだけのコンセプトに留まらず、実際に街で利用できるようになれば、その都市で生活する人々だけでなく、例えば日本からパリを訪れる旅行者にとっても便利な交通手段になりそうです。シトロエンの「全ての人が自由に使え、自由に移動できる」という言葉も、あながち大袈裟とは言えません。しかし、何より魅力的なのは、夢や理想を語るだけではなく、コストダウンという現実さえも楽しさに変えて見せるというセンス。ああ、これがフランスのエスプリというやつなんでしょうか。

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シトロエンのデザインは個人的にはクルマの中で好きです。

ルールづくりから変えてしまうという発想はいかにも欧米人らしいやり方です。

 

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