引用元:<https://www.gizmodo.jp/2019/11/robot-police-dog-boston-dynamics-spot.html>
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ロボット警察犬、誕生。Boston DynamicsのSpotが就職してた
ロボットに聞き込みとかされる日も近い。
Boston Dynamicsの犬型ロボット「Spot」は、建設現場で作業したり大型トラックを引っ張ったりといった実験を経て、最近では普通に買えるようにまでなっています。なので今はどんな現場に出ててもおかしくはないんですが、じつは米国の警察ですでにトライアル中であることが発覚しました。
すでに2事件で出動
アメリカ自由人権協会(ACLU)のマサチューセッツ州支部が入手した資料などによると、米マサチューセッツ州警察(以下MSP)は遅くても2019年4月以前からSpotの実用実験を開始しており、すでにふたつの「事件」での出動実績があるそうです。どんな事件だったのかは不明で、またSpotを人間がコントロールしていたのか、それともある程度自律稼働していたのかもわかりません。ただSpotの法人向けリースが正式に始まったのは2019年10月なので、それより若干早く開始していたのはたしかです。米GizmodoはMSPにメールで質問しましたが、まだ回答はありません。
この件を最初に伝えたボストンの公共ラジオ局・WBURによると、ACLUが入手した資料の中にはメールや契約書があり、その内容からは警察がロボットをどう活用していくかの将来像がうかがえます。MSPのRobert G. Schumaker氏は資料の中で、ロボットは「戦術運用の重要なコンポーネント」であり、州の「安全保障戦略」を支えるのに必須だと訴えています。
Spotには90分持続する充電式バッテリーとさまざまなセンサーが搭載されていて、360度動画も撮影できます。Spotの最高速度は時速3マイル(約4.8km)、最大積載量は約30ポンド(13.6kg)です。「頭」の部分から伸びる特殊な腕を使い、ドアを開けることもできます。
入隊経緯が不明で、モヤっとする
ちょっと変わってるのは、SpotがMSPで使われるようになった経緯です。Boston Dynamicsが普通に売り込んだとかじゃなく、Boston Dynamicsの上層部が、警察内部と個人的につながっていたから、らしいんです。州警察K-9部門のメンバーが2018年9月1日にSchumaker氏に送ったメールには、「私の友人は現在Boston Dynamicsのセキュリティオフィサーをしています。彼は研究開発チームに対し、Spotを警察組織に見せて、開発や警察コミュニティへのマーケティングに対するフィードバックを得てはどうかと提案しました」と書かれています。
Boston DynamicsとMSPの契約書には、興味深い条文もあります。たとえばMSPはロボットの写真を公開しちゃいけなくて、Spotの写真を撮るだけでもNG、とかです。でもBoston Dynamics自身は、MSPがSpotを使っているところを撮影し、今年行なわれたカンファレンスで公開(以下動画の10:20あたり)していました。
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また一歩ロボコップの世界へ近づいてきました。