引用元:<https://www.gizmodo.jp/2019/12/airfrance.html>
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エールフランス航空、無人牽引トラクターの導入で、飛行機の遅延低減を目指す
トーイングトラクターが自動化
この車両は「AT135バゲージ・トラクター」と呼ばれ、11月15日よりフランスのトゥールーズ・ブラニャック空港にて正式に試運転が開始されました。
素人目には、フライトを待っている間によく見る、滑走路の手前でたくさん走り回っているいつものトラクターのように思えます。そこには運転席、ハンドル、そして人間が運転するための制御機器も備え付けられています。
ですが、よくよく見てみると、屋根に取り付けられたレーザー・スキャンLiDARセンサーや、バンパーには目立たないGPSセンサー、それにトラクターの周囲を360度見渡せるカメラが前後にあるなど、明らかに自律走行車が持つ装備が一部見えているのです。
運転席には大きなタッチスクリーンが
トラクターに乗ると、まずマニュアルと自動運転を切り替える大きなスイッチが目に入ります。それにトラクターを運行させるための、空港内の地図やすべてのゲートを表示する大きなタッチスクリーンも。
最大25tまでの荷物が積まれると、地上作業員は荷物の行き先であるゲートと航空機を軽くタップします。するとトラクターは空港交通法に従い、時速24kmで人間やその他の車両、航空機といった障害物を避け、自律運転で目的地を目指します。荷物が降ろされると、トラクターは同じ順路で帰還し、別のフライトのために別の荷物を運びます。
GPSや長距離センサーを装備し、さらには空港周辺の交通量に関する詳細な情報も持っていれば、このトラクター自身が遅延や誤配を減らすため、航空機との間の最も効率的な経路を導き出すことができます。
人との接触事故を減らす
一般的に自律走行車が開発された理由のひとつは、人間の運転手を路上から排除させることで、安全性と効率性が向上するという点です。そしてこの自律型トーイングトラクター開発の基本理念も、ズバリそれなのです。
不審者が航空機に近付けなくなる
また地上作業員たちは、自動化によって飛行機の貨物室に荷物を積み込むなどの作業から解放されます。さらに、すべての地上作業員とサービス車両を自動化し、外にいる人間を完全に排除できれば、テロリストのような悪漢が飛行機に近付こうとする可能性を減らせるので、空港のセキュリティーを強化できる可能性もあります。
もちろん、一度正規のサービスが開始されれば、こうしたマシーンはしっかり管理して、ハッキングから保護されると仮定したうえでの話ですけどね。
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一般道路の無人運転に比べると、難易度は若干落ちそう。